「いつ頃からガールズバーに行き始めたんですか?」
いつもどおりガールズバーでスケベ顔でニヤニヤしながら会話を愉しんでいたら、女の子からこう訊かれたことがある。そう言われてみたら、大学時代までは「女性との会話にお金を払う」という発想が無かった。女性にモテるタイプでは無かったが女友達や女の後輩は数人いたし。いつからこういう遊び方をするようになったのだろうか。
毎日の暴飲暴食ですっかり機能停止に陥った脳ミソをフル稼働させながら記憶を辿ったら、大学を卒業する直前(2006年)に、池袋のメイドカフェ(閉店済)に行ったのが起源であると判った。1セット60分2,000円飲み放題くらいだったかなあ?忘れてしまった。当時の僕にとって、こういう世界があるのかとカルチャーショックを受けたことを思い出す。
気がついたら池袋のそのメイドカフェの虜になっていた。だって、かわいい女の子がずっとニコニコして僕の話を傾聴してくれるんだよ?当時のお気に入り「こころちゃん」元気にしてるかなあ?
僕は2006年3月に大学を卒業して会社員になり、慣れない仕事に神経をすり減らす日々を送っていた。石油元売り会社に入社したが、まずは現場を知れということで半年くらいガソリンスタンドの店頭で大声を出し給油や洗車をしていた。そんな僕にとって、週末の女の子との有料の会話が何よりの癒しだった。横浜市郊外に住んでいたのに、毎週末片道1時間かけて池袋まで通っていた。
そしてメイドカフェだけでなく、気がついたらガールズバーにも手を伸ばしていた。歴史的にも2000年代後半くらいからガールズバーが流行りだしたよね。キャバクラよりもカジュアルに飲める業態ということで急速に発展していった。ガールズバーはメイドカフェと違い、カウンター越しで常に1対1で会話してくれる。メイドカフェよりも刺激が強く、中毒性がある。僕は1セット60分飲み放題3000円くらい(指名したりドリンクを出さなければこれがだいたいの相場)を支払い目の前の女の子との会話に興じた。
よく、お笑い芸人がトークの練習でガールズバーに行くみたいだけど、その気持ちは少しわかる。ガールズバーで話しているとトークの反射神経が鍛えられる。最近ガールズバーに行っていないのですっかり衰えてしまったが。
長らくガールズバーに行っていた僕だが、とあるキッカケで今年の1月2日からHoneyHoney(大宮、池袋、秋葉原、横浜にある)というメイドカフェに行きだした。そこはガールズバーのように常に女の子と話せないし飲み放題ではないが、セット制ではなく注文した分だけ払えばいいから安いし(生ビール600円、ハイボール500円くらい)、マッタリできて居心地が良い。今では沼にどっぷり浸かっている。浸かりすぎて最近身体がふやけてきた。その話はまた今度。