スズキクンクンの気持ち

ガールズバー、コンセプトカフェ、JK風リフレ、風俗などの雑感。

kちゃんとの邂逅②

大人の事情により、これからはkちゃんと表記します(過去記事も変更済)。

kちゃんとの邂逅① - スズキクンクンの気持ち

の続き。

2017年4月下旬。初来店のその日、僕を接客してくれたのはバイトリーダー的な女の子だった。僕が引っ越してきた辺りが、バイトリーダーちゃんの地元らしく、僕が今日引っ越してきた旨を伝えるとバックヤードから紙とペンを持ってきて、付近の地図を描いてくれた。

「こことここの道が繋がっていて、こう歩くのが近道だよ。ここのスーパーは安くて良いよ。あ、自転車ある?  A市は自転車があると便利だよ。はい、この地図あげる!」

僕は目頭が熱くなるのを感じた。池袋のガールズバーでこのような接客をされたことは一度もなかった(単にそういう女の子に遭遇しなかっただけなのかもしれないが)。

今日引っ越してきて、荷ほどきという現実から目を背けて飛び込んだガールズバー。知り合いも誰もいない、慣れない土地、新しい会社でうまくやっていけるのか、不安な気持ちで飛び込んだガールズバー。その店で、まさかこんなホスピタリティ溢れる接客をされるとは思わなかった。

 

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法的にはグレーなのかもしれないが、その店はガールズバーなのに「指名」制度があった。指名ができない池袋のガールズバーではDD(誰でも大好き)、箱推し(その店全体を推す)的な楽しみ方をしていた僕。郷に入れば郷に従えという言葉のとおり、その店ではいいね!と思う女の子を指名して飲むことにした。最初は場内指名(その日付いた女の子を気に入って指名)、2回目以降は本指名という形で。

何回か通ってみたら、「スズキクンクンという人は前職の退職金で毎日のように飲みにくる、スケベ暇人オジサン」という評価が女の子の間で定着していた。あの日地図を描いてくれたバイトリーダーちゃんは気を効かせて、色んな女の子をスケベ暇人オジサンの卓に呼び、その店に溶け込めるようにしてくれ、スケベ暇人オジサンは場内指名、本指名を重ねた(単に指名料・売上を稼ぎたかっただけなのかも知れないが)。

 

2017年6月25日。いつものように席についた僕に、バイトリーダーちゃんが「今日はどの女の子を場内指名する?」と言った。僕は遠藤保仁選手のような広い視野で店全体を見回し、しばし悩んでから「あそこの卓にいる女の子が良いかな、まだ話したことないし」と告げた。バイトリーダーちゃんはニッコリ笑い「オッケー、呼んでくるね」と言ってそちらに向かった。(今思えば、その卓で指名が入っていたのにこちらに引き剥がしていたらごめんなさい。)

 

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「はじめまして、kです、よろしくお願いします!」

僕の目の前には、35年間生きてきて出会った女性の中で一番美人な、長身の女の子が立っていた。

 

続く